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現場レポート


心が君を、探してる。【インタビュー (1)】

★以下のCASTのインタビューを収録
・神品プロデューサー ・外岡えりか ・冨森ジャスティン ・山﨑未来 ・大鶴義丹 ・蝶野正洋

  • 外岡えりかさん

  • 冨森ジャスティンさん

  • 山﨑未来さん

  • 大鶴義丹さん

  • 蝶野正洋さん


インタビュー1INTERVIEW I

神品
 「みなさんの役柄から教えて下さい。」

外岡
 「私は主人公の美水春香を演じました。春香はいまどき珍しいくらいピュアで、同級生の唯人のことが大好きな、可愛らしい高校生です。」

冨森
 「市風唯人はさわやかで男らしいけれど、照れ屋で恋心と夢の間で揺れる繊細な部分があります。」

山﨑
 「私が演じた田所由実は、おっとり系でピュアな春香を親友として引っ張っていく役です。私はそんなにシャキシャキしていないので、テンポを速くするよう心がけました。」

蝶野
 「国語教師の辻本役をやらせてもらいました。台詞を覚えて感情を乗せて芝居をするのは難しい。役者さんはすごいです(笑)。ちゃんと生徒になっている彼らの演技を見てほしいです。」

大鶴
 「唯人が通うパン屋カフェの店主、風間亮役です。すべての人に自分を表現する事に臆病な、独特の世界を持っている唯人が、唯一心を開ける大人でありたいなと思って演じました。」

神品
 「僕ら自身、大人になりましたけど、風間亮のような橋渡し的な役割は日常でありますか?」

大鶴
 「自分自身がそうかどうかはちょっと分からないですけど、僕が高校生の頃は、そういう大人はいましたね。自分がよく通うバイク屋の店長とか。そういう、大人でありながら大人でないような妖精おじさんのような雰囲気を心掛けました。」

神品
 「この撮影現場でのエピソードは?」

外岡
 「ハードな撮影だったので、シーンごとに変化する感情の整理が難しかった分、いろいろな気持ちを乗り越えたので強くなった気もします。もう20代ですけど、冨森さんと一緒に高校生のピュアさを表現できたと思います。」

山﨑
 「春香とのケンカのシーン。最初は怒鳴っていたのが、現場で春香の欠点を論するような言い方にガラリと変わったので、ちょっと難しかったです。」

冨森
 「僕はふだんそんなに笑わないので、唯人の優しい笑顔を意識しました。」

蝶野
 「自分はつい、カメラを向けられると強くあろうとする部分が出てしまう。その辺が辻本先生を怖くしてしまったかもしれません。(笑)」

神品
 「青春時代の夢に向かったエピソードは?」

大鶴
 「芸能界が怖かった最後の世代なので、それはもう怒られましたね。歩き方からコップのとりかたまで、ボロクソに言われるから現場に行くのが嫌で嫌で。22歳くらいまではビクビクしてました。今振り返るとあの経験が役に立って、今の若手俳優にはやらないようにしています(笑)。」

外岡
 「私も怒られました。人間が形成される時期に、いろいろなことを教えてもらえたので、この業界の扉を開いてよかったなと思っています。」

蝶野
 「プロレスラーとしてチャンピョンになっても、集客ができないと興行的には失敗。そこで悔しい思いをたくさんしましたね。先輩からも鼻くそ扱いされましたし。強いだけじゃない、団体を食わせていかなきゃいけない、集客力を背負わなくちゃいけないのは、役者で主役を目指す人にも共通するんだろうなと思いましたね。」

神品
 「役者志望の若い読者に向けてアドバイスとメッセージをお願いします。」

大鶴
 「この仕事は、夢を見る事でご飯が食べられる希有な職業だと思います。15歳の頃と同じ気持ちのまま、いまだにピーターパンのような状態でいられます(笑)。30年やってきて、継続することの難しさをしみじみ感じていますけどね。」

蝶野
 「こういう世界は、辞めるか辞めないかしか違いはないですよね。プロレスラーや俳優も、下積みが長いから失敗も多い。多分、通算成績は1割バッターです。3割打てたら超一流のトップクラス。9割の失敗が続いても諦めずに、自分を信じて、目の前にあることを一つ一つやるしかない。オレの打率は1割切っちゃってますけどね(笑)。」